自分らしく生きるということを
深く問う映画・・・!

REALリラクゼーションムービー
Rei-ya(レイヤ)

進化する「現代の性」セミ・ドキュメンタリー。 実在の中性タレント《少女美少年》内山怜也をモデルにすると同時に主演に迎えた、フィクションとノンフィクションが交錯する作品です


■監督:高橋巖 ■脚本:安田真奈 ■製作・配給:株式会社ENGEL
■ 制作協力:株式会社コダイ・レジェンドエンタープライズ有限会社

予告編 (RealPlayer)

「自分らしく生きる」ということを深く問う映画
役者、歌手、リポーター、モデル……芸能活動の幅を着々と広げつつある、実在の中性タレント・内山怜也。
彼(彼女)が、“女性らしくありたいのに性別は男性である”という事実に直面し、「自分らしく生きる」ことに挑戦しつづけている姿には、心を揺さぶられるものがあります。はたして、私達は、「自分らしく生きる」ということができているのでしょうか?そして、「自分らしく生きる」ために、多くの人の助けを借りていることに、気づいていたでしょうか?この作品は、内山怜也に関する数々の取材記事や、ドキュメンタリー番組とは趣の異なる「映画」です。
【実際の怜也へのインタビュー=ノンフィクション】部分と、【怜也を取材するうちに自分の生き方を見つめ直す女性インタビュアーの物語=フィクション】部分が交錯する、新しいスタイルのドラマです。
主人公・レイヤを演じるのは、内山怜也本人。そして、若い女性の苦悩を等身大に映し出すインタビュアーを演じるのは、「平成ウルトラセブン」のヒロイン・ルミ役で注目を集めるあだち理絵子。スクリーンを通じて怜也が私達に与えてくれるのは、多くの問いかけと、ささやかな発見、そして「自分らしく生きる勇気」。
私達製作者は、ぜひ多くの方に、怜也という奇跡のような存在に出会っていただきたいと思っています。

ストーリー
東京の出版社で、情報誌のグルメ特集をマンネリ気味に担当し、かつてのインタビュアー志望の熱意も萎え気味のリノ。
同棲して2年になる加地とは、そこそこシアワセな生活を送っており、まもなく結婚退職の予定だ。
そんなある日、巻頭のインタビューを担当することになった。取材対象は、ユニセックスの人気モデル「レイヤ」……。
レイヤは、体が男性、ココロが女性であることにかつては苦しんでいたが、今は迷いもなく自分に訪れるすべての喜びと苦しみを軽やかに受け止めている。
「自分らしくないことをしていると、心が死んでしまう……」 そう言って、自分に正直に、素直に生きるレイヤ。リノは、レイヤをインタビューするはずが、逆に自分自身の生き方を問い直すことになり、自分の生き方・仕事・恋愛すべてに疑問を持ち始める。
自分ははたして、本来の自分の道を歩んでいるのだろうか。ライターをやめて、結婚して、加地について仙台に行って……それで自分は幸せなのだろうか。インタビューするたびに、自分の中の常識が崩され、先入観がはぎとられ、レイヤの達観した生き方に惹かれていくリノ 。
 
「自分に素直に生きたい」…そんな願いが、芽生えつつ。


観客の感想
・胸にぐーっとこみあげました。実在の、性同一性障害の怜也さんが主人公ですが、キワモノっぽかったり、やけにまつりあげていたりしておらず、自然で、特別な感じがしないところが良かったです。女性インタビュアーがレイヤさんを取材するうちに『自分は、自分らしく生きているのか』と振り返る設定も良くて、私も、つい自分のことを考えてしまいました。(30代女性))
 ・
女性インタビュアーが、どこまで取材対象に踏み込んでいいのかと葛藤するところや、実際のご両親のインタビューが良かった。また、女性インタビュアーがレイヤとの出会いで変わっていく過程に共感できた。(20代女性)
 ・
怜也の何にも染まらない美しさに引き込まれヒロインの心の揺れに何度も頷き一度観終わっても、もう一度テープを巻き戻してしまう私がいました。(20代女性・雑誌社勤務)

キャスト

レイヤ:内山怜也

道田理乃:あだち理絵子

木森マネージャー:"J"アントニオ
 

加地:羽田陸生

チーフ:細川智三
 

■監督:高橋巖
『Rei-ya』という存在
多数=スタンダードという考え方が次第に時代遅れになりつつある現在、世界は本来生命が持つ多様性に回帰し始めている。特に女性は自分の心の声に耳を傾けることが何より大切だと無意識に気付いているようだ。だから「Rei-ya」に自分を重ねることが出来るのだと思う。常識という標準を自分の感性で脱ぎ捨てていく生命力の共鳴が既に始まっているのだ。新しいスタンダードへの共振板、「Rei-ya」とはそういう存在なのかもしれない。

■脚本:安田真奈
『フィクション+ノンフィクション』
「実在の中性タレント・内山怜也の主演映画を企画している。普通のドキュメンタリーだと、過去のテレビ取材と違いが出ない。『映画』として成立するシナリオを考えてほしい」と依頼されたとき、どんなテーマや構成にしたものか、正直戸惑いました。しかし、本人に取材して、迷いは消えました。穏やかで明るい表情の裏にある、「自分らしく生きる」という強い意思。そしてそれを支える、ご両親をはじめとする周囲の温かな応援。
私は、自分自身が得た発見や感動を最もダイレクトに観客に届けるかたちとして、“女性インタビュアーがレイヤとの出会いを経て、生き方を見つめ直す”という構成の脚本を書きました。どこまで内面に踏み込んでよいのか……どこまで描いていいのか……そして私自身は「自分らしく生きて」いるのか……インタビュアー・理乃の揺らぎは、私がこの脚本を書く時の揺らぎに通じています。多くの方に、先入観を捨てた上で、レイヤに出会っていただきたいと思います。

■劇場公開■

2003年東京・BOX東中野にて公開
「えろち缶」「スーパードキュメント」と併映


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